今働いている会社について

今の会社に転職して来月で丸5年になる。
入社後、色々とあり、部署異動もあったが、現在は前々職と前職でやっていた業務内容と同じ業務の部署で働いている。

うちの会社は一応一部上場企業で、世間でいうところのホワイト企業に当たるのだと思う。
前々職のように毎月40時間以上の残業が当たり前ということはないし、前職のように毎日必ず1時間半の残業をしなければ退社できない(上司に「自分の業務が終わっても退社はできないのですか?」と聞いたら即答で「それはだめです」と言われた…)みたいなこともない。

今まで在籍してきた会社と比べると、一見いい会社にように思える。
だけど、退職者が多い。
極端な話、毎月のように人事部から全社通知で退職者の知らせが飛んでくる。

それも退職するのは、入社半年以内の人も組織の中で中核的立場で活躍している人物も定期的に退職していく。

私が入社して初めて配属された部署で一緒に働いていたメンバーは9割がもう会社にいない。

私の経験が無かったからなのかもしれないが、一番驚いたのは社長が辞めた時だ。
自分が今まで在籍してきた会社の社長はいわゆるオーナー社長の類で、社長を辞めるときはそのまま会長になる等、さらに上の立場になるケースがほとんどだった。

しかし、そんなこともなく退職する形で会社を去っていった。
私はその時初めて現実に「雇われ社長」という存在に触れた。あまりにも無知…。

 

それと、気になっているのが退職者(特に中核的人材)の事を「退職する」ではなく「卒業する」と表現するところだ。

退職する理由は人それぞれで、ステップアップのために転職する人も確かにいるだろうし、ネガティブな理由で転職する人もいるだろう。
だけども、それらをひとくくりにして「卒業する」と表現するのはどうかな?と正直思う。
別に理由を明確に言う必要はないけど、卒業という言葉で美化しているようにしか思えない。

これだけ定期的に人が入れ替わるものだから、もはや今の会社の雰囲気は自分が入社したころのものとは全く変わってしまっている。
入社したころの会社の雰囲気はとてもよく、転職を考えている友人知人がいたら入社を進めたいと思えるような会社だったが、今は正直…。

 

今のところ転職を考えるようなところまではいっていない。
この会社に入社して以来初めてといっていいほど、人間関係に恵まれているし、自分自身の承認欲求もある程度満たされている。

会社に対する「満足している点」と「不満に思っている点」の比率が、満足している点が多いうちは転職を本気では考えないけれども、不満に思う点が多くなると、転職を考え始めると何かの本で読んだことがあるけど、今の時点では満足している点が多いということなんだろう。
だけど、正直この比率はちょっとしたきっかけで逆転する可能性があるし、今後絶対にその危機は訪れると思う。

その時にどう判断するか、選択肢がないということにならないように日頃から準備をしておかないといけないと思う今日この頃。